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「道」

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  彼は、私の前に現れた一筋の光でした・・・。

混沌とした闇の中から私を救い出してくれた。
「大丈夫だよ」って何度も手を掴んでくれた。

 「もし、私が死んだら、遺灰を貰って下さい。
   そしてそれを綺麗な沖縄の海に撒いて下さい。」
私は、そう彼にお願いした。
 「その約束は、30年後ね。」
彼は、そう言って微笑んだ。
 「なんで?」
私が応えると
 「君がおばあちゃんになるまで、その約束はできないよ。
  元気で長生きできたら、少しだけ海に撒いてあげる。
             そして俺のお墓に一緒に入ろう。」

         ・・・それが、彼と交わした最後の約束。
 
「もう会えないかと思った・・・ごめんね・・・」
そう言いながら、彼は私を抱きしめた。
その時の彼の腕は、少し震えていました。
私は、泣きそうになるのを必死で堪えながらその腕の感触を記憶の中に焼き付けた。
 

彼との出会いは6年ほど前。職場の同僚。
初めは、言葉を交わすことすらないほどだった。
私が39歳。彼は28歳の時、
少しずつ距離が縮まった。
一回り近く年の離れた彼・・・ちょっとチャラい感じに見える。
最初はおばさんをからかってるのかと思ってた。

当時、離婚問題を抱えていた私は、食事もろくにできないほど、心身ともに疲れきっていた。
倒れてしまうほどのめまいと、過呼吸。拒食。激ヤセ・・・

それを支えてくれたのが彼でした。

離婚が成立して、新しい生活が始まる頃には、付き合うようになっていました。

もちろん彼が、近い将来、沖縄に帰らなければいけない事を承知の上で・・・。
だから、余計に惹かれあったのかもしれない。

たくさんいろんな所に連れて行ってくれた。
まだ小さかった下の娘も懐いてたし、彼も可愛がってくれてた。

クリスマスのイルミネーション、夜景、桜、ゲーセン、動物園・・・
そして、彼の大好きな海・・・。たくさんたくさん思い出を作った。
初めて一緒に行ったカラオケで、彼が歌ったのがEXILEの“道”
思わず、聞き惚れてしまった(笑)
私が、過呼吸を起こした時には、夜中でもかけつけてくれた。
精神的にも、ヤバい状態。
でも彼はどんな時も、「大丈夫だよ」って側にいてくれた。
そして抱きしめてくれる。

別れの時が刻々とせまってるのを、その時は信じたくなかった。
初詣の時、「このまま、ずっと彼の側にいれますように。」そうお願いした。


2010年3月12日。とうとうその日がやってきた。
彼は沖縄に帰った。
幸せな時はそう長く続かなかった・・・。
彼が、帰る前日、たくさん話したいことがあったのに、言葉が出てこない・・・。
ただただ涙が止まらなくて。

しばらくは、連絡を取り合った。
私の誕生日に合わせて会いにくる約束もしていた。
私も、お金を貯めて沖縄に会いに行くつもりだった。

それが、突然ぱったりと連絡が取れなくなった。
なんの前触れもなく・・・。
心配した。
何度も電話したし、何度もメールを送った。・・・音信不通。
いろんな事が頭を巡る。
 「会いにくるって約束したじゃん・・・」
寂しさと、心配と、不安で、また過呼吸がヒドくなってた。
想いを振り切るように仕事に没頭した。
沖縄に彼を探しに行く事も考えてた。
男遊びもした・・・
年甲斐もなく、若い男に熱を上げてしまった自分に腹も立った。
想いを断ち切るように男を作った。
長続きしない・・・
40にもなって何やってんだか・・・自分がふがいなく思えてしかたなかった。
しかも、年下ばっかり・・・
まわりから、年下キラーと笑われた。


そして、今の彼に出会った。
「好きです。よければ・・・」
って言われた時、正直驚いた。
また、年下。しかも彼と同じ年齢。
私は、沖縄の彼の存在と彼に対する想いがまだ捨てられない事を告げた。
「あなたの事を守りたいと思った。」
口数の少ない彼の精一杯の言葉に胸を打たれた。
今の彼のおかげで、私はまた前の自分を取り戻すことができた。
沖縄にいる彼への想いは、なかなか断ち切ることはできないものの、
少しずつ、思い出として心にしまうことができるようになった。
今の彼を大切に思うようになっていった。

沖縄で、彼が、生きて、幸せでいてくれればいい。
そして、いつも話してくれてた夢を叶えていてくれればと・・・。
それが、私の願いになった。

そんな折、長女の携帯のLINEに彼の名前があった事。
長女が、私を気遣って、密かに連絡を取ってくれて、
なんで音信不通になったかを聞いてくれてた事を知った。
携帯を失くしてしまって連絡が取れなくなったという事だった。
何度も連絡を取ろうとしたけど、
「今更、どの面下げて・・・」って。


彼は、結婚して子どもも産まれていた。

特にショックはなかった。

それより安堵の気持ちが大きかった。
無事でいてくれたこと、幸せでいてくれたこと・・・。
それが、何よりだった。

ただ一言「ありがとう」を伝えたかった。


2012年12月。再会。
仕事でこっちに来る予定ができたから、「会いたい」と。

今の彼にちゃんと理由を伝えて会いに行った。

コンビニの駐車場で待ち合わせをした。
絶対泣かないと決めて会いに行った。

何年かぶりの彼は、何も変わってなかった。
彼の匂いも、仕草も・・・全部が懐かしい・・・。
そのままコンビニに車を停めて、そこで話をした。
時間は無情にもどんどん過ぎた。
彼の言った最初の一言は
 「生きててくれてよかった!」  思わず吹き出した(笑)
  「このまま拐って行っていいかなぁ」
  「今、やっとこんな近くにいるのに・・・」
震えるような声で彼は呟いた。
正直、嬉しかった。
その言葉が嘘でもいいとおもうくらい・・・。

     空白が少し埋まった気がした。


 もうお互い違う“道”を歩き出した。

時間を戻すことも、これからを一緒に歩くこともできない。

お互い大切な人もできた。

もう一度、気持ちを確かめ合った。  私の最愛の人。
二度と会うことはないかもしれない。
でも死ぬまでにもう一度会いたい・・・。
叶わない願い・・・。
だから、別れる前に最後の約束を交わした。

一生のうち、こんなに人を愛する事はそうないと思う。
私は、そういう人にめぐり逢えて幸せでした。
彼に出会えてよかった。
彼のおかげで、今の自分がある。
そして、今の彼を大事にできる。

もし、生まれ変わったら、もう一度彼と出会えますように・・・。

  ~道、君と歩いた今日まで微かに動く唇、特別な時間をありがとう~
                            ♪EXILE “道”より







2013_05_14

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